第5回の横浜クニツィア会を開催しました。
最近にボードゲームを始めて色々なゲームを試している方、昔のゲームやコンポーネントをこよなく愛する方、そして歴戦の古参ゲーマーの方など、皆様ご参加をいただきありがとうございました!
「今回は勝つ」と呟きつつ開始したクニツィア会ですが、果たして…。
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【ホットポテト】
見た目のインパクト大のファミリーゲームです。
各プレイヤーは両手が描かれた個人ボードを持っています。ゲーム中、各プレイヤーのボード上の手のひら間をポテト駒(大と小)が移動していきます。
手番ではダイス2個を振ります。
出目にはポテト駒の大小や数があり、その数だけ任意(他プレイヤーの手のひら上のものでも)のポテト駒を時計回り方向に動かします。
火の出目で中央ボードの駒が進み、HOTのマスで決算が起きてポテトを手に乗せているプレイヤーがダメージ(小ポテト1点/大ポテト2点)を受けて、ライフ10点がなくなったら脱落です。
中央ボードで最後のマスに到達したらゲーム終了。最後は2倍ダメージ決算を行って、最もライフの残りが多いプレイヤーが勝利します。
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基本は運任せではあるものの、どの駒を動かしておくかの考えどころもあります。
とは言え、6人プレイなので手番が1周回ってくる前に決算が起きて何もできないのはご愛敬。
ゲームには2種類のアイテムがあって、リバース(反時計回りにポテトを移動させたり中央ボードの駒が後退したりする)の出目を出すと獲得できます。
上の写真の一番下は手袋(決算時にその上のポテト駒でダメージを受けない)を被せた手のひらの上にポテトを集めてダメージを乗り切ろうとしているところです。その左のジュースは決算時ライフ2点を獲得します。
けんたさんが、ダイス出目により決算が連続する中でジュースを持っていたことでノーダメージかつライフが増えていきます。独走を止めようと皆がポテトを集めるように意識するも間に合わずにゲーム終了。
見事、けんたさんの勝利です!
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【砂漠を越えて】
前回に引き続いての砂漠を越えて。
参加者ラクダさんの大好きなゲームです。本当に傑作ですよね。
皆様もプレイしたい好きなゲームを言っていただいて、是非とも一緒にプレイしましょう!
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今回は5人プレイ。
5人の場合には各プレイヤーにつき異なる1色のラクダ列を持ちません。それによって4人プレイの5色と同じく20ラクダ列になってボード上のバランスが取られるわけですね。
今回は通常マップということもあり、(中央に川がないので)皆が外側でエリア囲いを意識しながら、色のマジョリティやオアシスへの接続を考えていきます。
各色のマジョリティ争いと残り駒数の計算が熱い後半展開でしたが、ラクダさんとけんたさんが白で競う中で、Kさんが自分の点数には即関係しない白を枯らせてゲーム終了。
2色のマジョリティも取ったKさん(赤)が勝利!
あの手番で終わらせていなかった場合にはマジョリティを取り返されていて、大きくエリアを囲っているみずきさん(黄)がトップになっていました。
良い終了判断!
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【フィット】
クニツィアのテトリスと言われるゲームです。
全員が同じ構成のタイルを持ち、カードで指定されたタイルを皆が自分のボードに配置していきます。最初1個目に配置するタイルだけがプレイヤー毎に異なり、ゲーム中にそのタイルのカードが捲られた時はパスになるので、最終的に使うタイルは結局全員一緒ですが千差万別の置き方になるのが面白いですね。
タイルは上の方で方向や裏表を決めたらそのまま下までスライドして落とす形式で、途中で横移動や回転はできません。また落とすタイルが邪魔と思う場合には、そのタイルを捨てて落とさない選択もできますが、あまり捨てすぎると当然上の方まで埋めるのに足りなくなります。
基本はステージ1から4で、横列を揃えると得点、数字が見えるように残すと得点、埋められなかった黒丸は失点など、各ステージによって得点失点方法が変わります。
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まだレポートを書いてなかった前々回のクニツィア会でプレイした時に、私が何故か得意で高得点を出しました。それを受けて、けがわさんがクニツィア公認の拡張5-8ステージを印刷した物を持ってきてくれました。
せっかく用意してくれたのに時間や卓の関係上で私はプレイ出来なかったのが申し訳ない!
1-4ステージと7ステージで勝負していたグループでは、けがわさんが勝利!
その後、ラクダさん、笹親父さん、Kさんが一気に1-8ステージ通しプレイをしていて、Kさんが勝利です!
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【ゼロ】
手札の失点を減らしてゼロを目指すゲームです。
7色それぞれ数字1-8のカードがあります。
各プレイヤーは手札9枚を持っていて、
手番では場のカード1枚と交換するか、パス(ノック)します。
場で2回目のノックがされたら、そのプレイヤーの手前までもう1巡手番を行ってラウンド終了。手札カードの数字合計が失点となります。
ただし、同じ色5枚以上や同じ数字5枚以上を持っていると、その部分は0点になります。また同じ数字は1回しか失点として数えません(色違いで7を3枚持っていても失点は7点)。
同色5枚を集めて、そのうち1枚の数字を5色分集めれば、9枚のカードで丁度0点になってサドンデスであがれます。
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私も久々にプレイしたいということで、みずきさんと交代で途中参戦するも酷い結果!
このタイプのゲームは集める方向性が途中でブレると大体間に合わなくなるのですが、今回は色も数字も最初から予定したものが全然集められないままノック2回でゲームが終わっていきます!w
勝者は、けがわさん!
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【自由都市】
7つのエリア間で駒を移動させて、マジョリティを取ることでミープルを獲得したりエリアの特殊効果を発動します。
ミープル4色1個ずつを集めると1勝利点に変換されて、5勝利点を最初に獲得すれば勝利です。
手番では2歩まで駒の移動を行った後、山札からカードを捲ります。カードには大まかに以下の3種類があります:
・知事駒の移動:知事が時計回りに1歩進んだエリアで決算。マジョリティ1位のプレイヤーがワイルドのミープル、2位のプレイヤーが指定のミープルを獲得。
・ミープルの追加:袋から引いたミープルが色に対応するエリアに置かれて3個になったエリアで決算。マジョリティ1位のプレイヤーがミープル2個、2位のプレイヤーがミープル1個を獲得。
・特殊効果発動:各プレイヤーが自分がマジョリティを取っているエリア1つの特殊能力を発動。1枚だけ全てのエリアの特殊能力発動カードあり。
エリアの特殊能力には、タイブレーク順位入れ替え、自駒の強化、ミープル3個で勝利点に変換できる、などがあります。
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クニツィアにしては特殊効果もあり、複雑なように感じますが流れは非常にシンプルです。7つのエリアに分配した駒のマジョリティを見てカード捲りにより3種類の決算が起きるというゲームです。基本は勝利点に変換するためのミープル獲得で、特殊効果はミープルの変換やマジョリティ争いの効果のみです。
手番順はTOKEIさん、さわむらさん、けがわさん、私の順。
後手番かつ上家のけがわさんに被せてしまったのが失敗でした。TOKEIさんとさわむらさんが駒の招集、再配置、ミープル3個を勝利点に変換などを利用して競い合う中、後れを取ったけがわさんと私は逆転を狙う特殊効果のエリアで邪魔しあいになってしまいました。
最後はエリアの特殊効果の連鎖で、TOKEIさんの見事な勝利!
いやぁ難しいけどすぐにでも再戦したいゲームですね。
各プレイヤーはカードを捲る代わりに使用できる使い切りのカード3枚ずつを所持しています。
自分がエリアでマジョリティを取っている良いタイミングでの使用を狙いましたが判断が難しかった! 今回のゲームでは手番は5巡くらいしかなかったので、積極的に使っていくべきですね。
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【カンガルー】
11色のカンガルーがいます。
各色のカードが5枚ずつあり、手札5枚を持ちます。
手番では手札からカード1枚をプレイして山札から1枚補充、プレイした色のカンガルー駒を獲得します。既にプレイヤーが所持している場合にはそこから取ることができますが、対象のプレイヤーが同じ色のカードを1枚出せればブロックできます。ブロックされた場合には連続で手番を行います。
山札も手札も尽きたらゲーム終了で、所持しているカンガルーが最も多いプレイヤーが勝利します。
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ルールを聞いて「簡単なパーティゲームですね」と気楽に始めるも…こいつはスーパーカウンティングゲームじゃないですか!?
カードは全て使い切るので、枚数さえ数えていれば最後に保持できるかどうかは確定します。11色分の枚数さえ数えていればね…。
結果はTOKEIさん、名人さん、けがわさんの3人が3個で勝利!
私だけ2個、酷い!
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【フリント船長の宝】
クニツィアがシュピールボックスに連載していたゲームを順番に遊んでいくシリーズ。
今回は2人用アブストラクトのフリント船長の宝です。クニツィアが後に出した同名ゲームとは別のゲームです。
各プレイヤーは大小の駒数個ずつを持ち、宝3-5個が描かれた7エリアに対して交互に自駒1個を置いていきます。最終的に各エリアの駒数でマジョリティを取っている方が宝の数だけの点数を得ます。駒の数が同じ場合には大駒の数で比べます。
先攻は小5大8、後攻は小8大5と大小の駒の数が違うのが特徴で、同じエリアに同じ大きさの駒を連続で置くことができないというルールで相手の行動を縛ります。
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けがわさんとTOKEIさんの対戦を、あーだこーだ言いながら全員で見守りましたw
両者が先攻と後攻でプレイして合計点で勝負するのが良いですね。
勝者は、TOKEIさん!
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【スチーブンソンズロケット】
株&鉄道ゲームです。
クニツィアのゲームにしては複雑な方ですが、株&鉄道ゲームとしては非常に軽いです。
とは言ってもそこそこルール分量もあり最近に日本語版も出ているので説明は割愛します!
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駅舎を置いて、商品を取って、路線を伸ばして、何でも一人でやるのは限界があるので、各路線で誰かと協力していきます。
私は南方の幾つかの路線でTOKEIさんと協力して利益を得ていきます。名人さんは北方の路線で自分だけが利益を得ようとする戦略、笹親父さんは満遍なく手を出していきます。
中盤以降は路線を伸ばすにも常に拒否権が発動される展開。本当に進行方向を変えたいわけではなくても、とりあえず拒否して株券を払わせておけの精神です。
吸収合併を繰り返して、北から桃の鉄道、南から黄の鉄道だけが残ります。最終的に桃鉄も黄鉄に吸収されてゲーム終了。
思い通りの吸収合併で終了となった名人でしたが、実はそこまでケアしていたTOKEIさんが1点差で勝利!
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おわかりいただけただろうか
勝者に私の名前が1つもないことを…。
皆さんゲームが強すぎやしませんかね?
真面目に気合を入れ直さなければいけません!
とりあえずラマ自主練から始めるか…。
今回は複数卓もありましたので、紹介しきれていないゲームもあります。
近日中にplay:gameさんに主催けがわさんのレポートもあがると思いますので是非ご覧ください!
https://www.gamers-jp.com/playgame/