第7回横浜クニツィア会

 記事  第7回横浜クニツィア会 はコメントを受け付けていません
10月 122020
 

第7回の横浜クニツィア会を開催しました。

今回は台風により残念ながら参加できなくなってしまった方もいて少人数での開催となりました。来月も開催しますので、是非また次回にお越しいただければ幸いです!

半クローズ会のような様相で、久々にまったりとゲームに専念しました。来ていただけた方々にも感謝です!

====================

【トール】

フリンケピンケやボツワナなどと同じく、アイリッシュウルフからの流れのゲームです。

手番では手札から数字カード(6色各0-5)1枚をプレイして、場から6色の得点カード1枚を獲得して自分の前に置きます。1色の数字カードが0-5まで6枚全部プレイされたら終了です。最終的に獲得した得点カードが得点になりますが、各得点カードはその色で最後にプレイされた数字カード分の価値です。

カードの価値を決めながらカードを獲得していくゲームです。本当に単純なのですが、何度もリメイクされているだけあって駆け引きも絡みも悩ましさも全てが詰まったシステムだと思います。

トールでは特殊カードが追加されます。得点カードを獲得する時に、代わりに特殊効果カード1枚を引くことができます。
そして数字カードをプレイする時に、代わりに特殊効果カード1枚をいずれかの色にプレイすることができます。カードの効果は「プレイした色の価値を2倍にする」とか「プレイした色の価値を2減らす」とか様々です。

一見大味に見えますが、特殊カードを引くということは獲得する得点カードが減るということなので、引くかどうか自体が悩ましいです。しかも1色に対してプレイできる特殊カードは1枚までで、2枚目は効果に関わりなく1枚目を対消滅させるために使われます。得点カードは減ってしまいますが、強力なカードを打ち消したり、何よりも後半で手札からどの数字カードもプレイしたくない状況で代わりにプレイできるという利点も大きいです。

4人プレイで4ラウンドの合計点で勝負されていました。

勝者は、ラクダさん!
コンスタントに良い点を取っていました!

途中ドローのない初期手札で作戦を立てるシステムに、ランダムな特殊効果のドローが入って中途半端になるかと思いきや、効果が何であれ引くことのメリットとデメリットが定まっているので良いですね!

====================

【シュピッツバブ】

前回にプレイしたダイスポーカーと同じく、ミュンヘンの南ドイツ新聞社から出ているクニツィアのお洒落小箱シリーズです。ダイスポーカーとコレと次に紹介する3種類がシリーズの中で言語依存のないゲームです。ここのゲームはフロカティサーカスのテーマ替えのサクラディ等、デザインも良いので今度ミュンヘンに行った時に訪れてみたいですね。

このゲームはブラフゲームで、完全にDTCのリメイクです。
DTCはブラフゲームの隠れた名作なのでリメイクは嬉しいですが、パブリッシャーが南ドイツ新聞社では、Fertiよりも流通しなそうなのがたまに傷です。

数字1-6とジョーカーのカードがあり、手札は6枚です。
手番では任意の枚数のカードを伏せながら、「1が3枚」などと宣言します。伏せカードと宣言は違っていても構いません。そして手札が6枚に戻るまでカードを引きます。

次プレイヤーはダウトするか、伏せられたカードを受け取って手札に入れるか。手札に入れたら、更に宣言を上げてカードを伏せなければいけません。宣言を上げるためには数字か枚数を上げなければいけませんが、枚数を減らすことはできません。
「2が3枚」から「1が4枚」は行けますが「6が2枚」は行けません。

ダウトで負けた方が失点として受け取り、それを繰り返して、山札が尽きてからダウトされたらゲーム終了。最後は手札枚数もマイナス点となり、失点が少ないプレイヤーの勝利です。

キノ、とけい、ラクダの手番順通りに、順番に失点を重ねていく展開。丁度1周回る頃に競り上げが厳しくなってダウトされる流れになっていて、断ち切るためには最初から大きな宣言でスタートする必要がありそうです。

カードを伏せた後に6枚まで手札が補充されて、宣言を上げる際にも伏せられたカードを手札に入れてから付け足すようにすれば良いので、どんどんと宣言が上がっていくのが面白いですね。その中で嘘を織り交ぜて全く違うカードを流して後々のために手札調整したりもできます。数字1-6が各9枚ずつ、ジョーカーが12枚あるので、理論上は「6が21枚」まではあり得ます。

みずき、うちだ、けがわの手番順ラインはダウトを受けずに終わりましたが、残した手札を2枚まで減らしたけがわさんの勝利!

自分は最後に安全な宣言で切り抜けてしまいましたが、勝つためには手札3枚くらい残して付け足すような宣言をして、けがわさんに勝負をかける必要がありました。

====================

【シュミッツ21】

こちらも南ドイツ新聞社のシリーズです。

手番順に数字カード1枚をプレイしては値を合計していくノイ系のゲームです。

手札4枚で1枚プレイして1枚補充、合計値が丁度21になるようにプレイすると、プレイされているカード枚数を得点として取れます。合計が21を越えるカードはプレイできず、プレイできない場合にはその前のプレイヤーが得点します。

まずは、けがわさんと2人対戦です。

カードは1、2、3、5、6が各10枚と10が5枚の計55枚。
4がないのが特徴です。
なので、2人プレイでは17にして手番を渡せば21にされることがなく、相手が18-20で返したところに21を狙えます。そして13で渡せば17と言われることがありません。

相手が1や2を持っていなければ19や20で渡しても良く、それで得点できるなら連続で狙える可能性もあります。

1回目は、けがわさん勝利!
2回目は、私の勝利!

後に3人プレイと4人プレイも試しました。
3人では、けがわさん勝利!
4人では、あすまーさん勝利!

3人だと次プレイヤーに17にして貰うとよいですね。
4人だと大きな数字の処理が難しいです。
軽くプレイできて結構良いですね!

====================

【パワープレイ】

今回のシュピールボックス連載ゲームシリーズです。

4×4マスにタイルを配置して、各タイルの影響力を比べるタイプの2人対戦ゲームです。

丸の1-4と四角の1-4のタイルを所持していて、交互に任意の空きマスに置いていき、全部埋まったら終了して各タイルへの影響力を計算します。

丸のタイルは自身と斜めに数値分の影響力を持ち、四角のタイルは自身と隣に数値分の影響力を持ちます。相手のタイルに対して上回る影響力があれば、そのタイルを裏返してそのタイルの数値分の得点になります。

上の写真の右から2番目で上から2番目の黒の丸4タイルを例に取ると、黒側は「自身4+下の四角4=影響力8」ですが、黄側は「右の四角3+左の四角4+左下の丸4=影響力11」なので、黒の丸4を裏返して黄が4点を獲得しています。

けがわさんと2戦して

1戦目、8-4で黄けがわさん勝利!

2戦目、7-6で黄けがわさん勝利!

これは苦しいゲームです! 配置したタイルの数値が隣や列に影響力を与えるクニツィアゲームは後に色々出ていると思いますが、各要素が凝縮され過ぎです!

悩ましさとかシステムの鋭さとしては完成されたこういうゲームから、商品にする時にはわざと要素を削ったり時にはボカしたりしていく必要があるのだろうなぁと考えたりしました。

====================

【謎の地下世界】

皆が同じタイルを同じ順番で自分のボードの任意の場所に配置してダンジョンを作り、その完成形で得点を競うゲームです。

各自が同じ構成のタイルセットを所持しています。プレイヤー1人が代表者的にタイル1枚をランダムで引いて、他プレイヤーは同じタイルを探して全員がそれらを自分のボードに自由に配置します。

各自のダンジョンは下の入り口から壁に塞がれずに辿り着ける範囲のみが得失点になります。宝物は各1点、モンスターは各マイナス2点です。

これ系のシステムの中でも、テーマも楽しく大人から子供まで皆にお勧めの名作です。

代表者がタイルを引くたびに「今欲しいのはそれじゃないよ〜!」とか野次が飛ぶのが楽しいですね!

結果は、綺麗にモンスターを閉じ込めて14点のダンジョンを完成させた、キノさんの勝利!

ラクダさんのダンジョン狭い!(笑)

同じタイルを同じ順番で置いても、各自の思惑で全然違うものになるのが良いですよね。

====================

【ウインナーワルツ】

貴族達の社交場で美味しい食べ物食べながら価値の高い異性と踊ろうとするタイル配置ゲームです。

ボードには5種類の食べ物が1-3個(ワインはワイルド)描かれた食べ物タイルと、中立の貴族タイルが並べられています。

各プレイヤーは自色の貴族タイル男女それぞれ0-5の12枚を所持していて、それらを裏向きのランダム山札にして持ちます。

手番では山から引いた貴族タイルを、ボード上のいずれかの食べ物タイルを取りながらその場所に置きます。

ある貴族タイルに対して、その四方が貴族タイル(か壁)で埋まったらダンスの判定が行われます。

その貴族は四方の貴族の中で最も高い価値の異性と踊り、その両方のプレイヤーに合計数値の点数が入ってタイルを裏返します。

タイルの配置で複数のダンス判定が行われたり、踊る相手が最高同値の場合には、その順番や相手は手番プレイヤーが選択します。

例えば上の写真で、赤プレイヤーが手番で赤女3の貴族タイルを配置した場合には、中立男3と紫男4の貴族がダンス判定となります。

中立男3を先に判定すると、赤女3と踊って両者が裏返って赤のみに6点。その後に紫男4が判定されて中立女3と踊って裏返り紫のみに7点です。

紫男4を先に判定して中立女3ではなく赤女3と踊らせた場合には、両者が裏返って赤と紫に7点。その後に中立男3が黄女2と踊って両者が裏返って黄のみに5点です。

自分の貴族同士で踊っても得点が倍入るわけではないので、自分の低価値の貴族を他者の高価値の貴族と踊らせようとします。

貴族タイルの外見も価値を反映していて、見た目も良くない低価値貴族が見た目も良い高価値貴族に近寄って行っては嫌がられるという世知辛いゲームです。

「いやいや、この顔見てくださいよ。絶対優しいって!」と性格の良さをアピールしても勿論通じるわけはなく、あくまで点数の損得勘定で無情に判定されていきます。

中立の高価値貴族は自分だけで高得点できるので人気になるのですが、今回は上手い具合にその四方の食べ物の個数が少なくて悩ましいところです。

食べ物はセットコレクションで、最終的に5種類を1セット集めるごとに5点ですが、余りは得点になりません。

各自の山から貴族タイルをめくってプレイしていくのですが、皆似たような時期に似たような価値と性別の貴族を引いて、女余り、男余り、低価値が一気に押し寄せ、高価値が続々登場というメリハリの効いた展開となりました。

私は序盤に0-1の低価値しか引かなかったので、とりあえず食べ物セットを沢山揃えることにして各食べ物3個の場所だけを狙い、後で引く高価値貴族で状況に応じて得点すれば良いかという考えで進めました。

セットコレクションは良い感じに進みましたが、やはり序盤の低価値貴族が誰とも踊れずに溢れていってしまいます。

勝負の結果は、けがわさんの勝利!

黄のけがわさんは貴族を上手く全て踊らせながら実は食べ物も5セット揃えていたのが流石です。2位以下は1点差で接戦でした!

====================

【ツインズ】

6色0-10のカードがあり、3色の数字部分は奇数が白で偶数が黒、3色の数字部分は奇数が黒で偶数が白というカード構成です。

各ラウンドで各プレイヤーには8枚のカードが配られて、それを4フェイズ用に4つの2枚組にして勝負していきます。

ランクの強さは、数字同色で同値のツインズ、数字異色で同値のペア、同色のカラー、その他の順です。各ランクでは合計値が高い方が勝ちます。

4人プレイでは
1フェイズ目:下から2人が2金をポットに支払い
2フェイズ目:上から1人が3金をポットから受け取り
3フェイズ目:下から1人が1金をポットに支払って4フェイズ目の参戦権なし
4フェイズ目:上から1人がポットから全額受け取り

各自12金で開始して誰かが破産するまで繰り返して、その時点で最もお金が多い人が勝利です。

お酒でも用意しながら遊びたい、ギャンブルゲームです。

序盤からカードの引きが非常に弱くて苦労しました。
各ラウンドの開始時に、1金払ってカード1枚か、3金払ってカード2枚か、購入することができます。皆がカードを買えばポットのお金が増えるので、4フェイズ目の勝負が熱くなるのも良いですね。

今回はカードを買ってもやっとペア1つくらいで、「このくらいのバランスだっけ?」と思いながら勝負をしてみれば他はペアやツインズで溢れていて、ずるずると負けが混んでいきます。

気がつけば残金0で、配られた手札には10ツインズが2つ…。極端すぎます!

もう少しお金に余裕がある時に来てくれればフェイズ4で一気に巻き返しを狙えるのですが、残金0ではフェイズ1に負けると終了フラグになってしまうので負けられず、他のカードが揃っていないのでフェイズ3を抜けられる可能性も低いので、フェイズ1と2に使用して3金取って1金失う安全策にします。

その後が長かった…。一番強い組をフェイズ1に集中していくとなかなか破産することはないので、じわじわと生き延びている間にあすまーさんも破産寸前に。少し持ち直したり耐えたりしましたが力及ばず。

最後は、あすまーさんが華々しく散りました。
勝負の結果は、キノさんの圧勝でした!

以前はそんな印象はありませんでしたが、今回は延命に走るとなかなか終わらないように感じました。でも、各順位のプレイヤーが勝つために何をするかをシミュレーションすると、やはり良くできているシステムだと思います!

====================

【ココナッツ島】

ダイス目に従って自分のサル駒をココナツの樹に配置して、マジョリティで得点するゲームです。

手番では6面ダイス3個を振って、それらで任意の組み合わせを作ります。

ボードには1-10の数字が振られた樹があり、ダイス結果の樹の葉の上にサル駒を置きます。各樹ごとに葉の枚数が違っていてサル駒の定員が異なります。

例えば出目が1-5-6であれば、「1/5/6」「6/6」「5/7」のいずれかで置くことができます。10を超える組み合わせは作れず、決めた組み合わせの樹には必ず置かなければいけません。

樹の葉が全部埋まったら、決算が起きます。

この決算がなかなか変態的です。

その樹に駒を置いていないプレイヤーは1点を受け取ります。
マジョリティを取っているプレイヤー(達)は2点を受け取りますが、2位の駒が居ない場合には受け取ることができません。

つまり、1つの樹の葉を独占して埋めると2位が居ないのでマジョリティの点は受け取れず、それ以外のプレイヤー達が駒を置いていないことによる1点ずつを受け取ることになります。

誰かが10点を獲得したらゲーム終了で、最も点数が高いプレイヤーが勝利です。

よくそんな得点方法を思いつくなぁと感心してしまいますね。

各プレイヤーの損得を考えると非常に悩ましくなってしまうのですが、ダイス3個の結果から選択することでプレイしやすいのも良いですね。

先取で終了するので、後半は此処にしか置けないという感じでサクサク進みます。

勝負の結果は、けがわさんが11点を取って勝利!

====================

【ベオウルフ】

ベオウルフの旅路を追っていく競りゲームです。

特徴的な形状のボードには一本のルートが描かれていて、その順番に様々なイベントや競りが行われていきます。

通常の競りは上に描かれたシンボルのカードを使って入札していきます。競り上げで残り続けた順に、描かれている報酬の中から1つを先取りで選んで獲得していきます。

RISIKOと描かれたイベントや競りでは、山からカードを捲ってシンボルのカードが出ることに賭けて、実際に出ればそれを手札に入れたり入札に使用することができますが、でなければ傷を負って競りからも脱落します。

傷は3点溜まると大きな負傷となります。大きな負傷が3つ集まると、最終的に1つマイナス5点になります(ヴァリアントでは死亡します)。

途中のイベントや競りの結果で傷や負傷を回復したりしながら、またRISIKOや競りの結果で負傷してという感じで進めていきます。

裏向き入札の競りもあります。
RISIKOは使えませんが、一番順位が低くてもマイナス要素の報酬がないのが特徴です。

終了までの全ての流れが最初から見えているゲームです。

その中でどのように立ち回るのかということなのですが、深く考えずにとりあえず進んでいきます。

一部のイベントや競りの報酬でカードが補充されるものの、基本的にはRISIKOをしないとカードが全然足りません。

今回、私は各競りで一番負けてマイナス報酬(主にダメージ)だけは避けて、その次ですぐ降りるようにしてカードを節約していきました。それによって報酬でカード補充を選ぶ必要をなくして、細かい得点やお金だけを集めていきます。

細かいお金を集めていたことでお金を使った競りには勝って得点できたり、傷を治す必要がないので皆が欲しがる報酬にかち合わないという良い流れで進めることができました。

勝負の結果は、私の勝利!
やった~!

====================

今回も楽しく遊ばせていただきました~。
来月もまた開催しますので、興味を持っていただけた方は是非ご参加いただければ幸いです!

play:gameさんに主催けがわさんのレポートもあがっていますので是非そちらもご覧ください!
https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/002114.html

第6回横浜クニツィア会

 記事  第6回横浜クニツィア会 はコメントを受け付けていません
9月 162020
 

第6回の横浜クニツィア会を開催しました。

リピートや新規で参加していただける方々のお陰で15人での開催となりました。ありがとうございます!

私自身のゲーム参加は少なめですが、他人のプレイを見ているのも楽しいですね。レポートとして書けるのも私が参加したか見ていたゲームだけとなってしまいますがご了承ください!

====================

【ダイスポーカー】

何回か前のクニツィア会でプレイした「フロカティサーカス」のお洒落なドイツ語版「サクラディ」のパブリッシャーSüddeutsche Zeitungから沢山出ている、色違い箱のクニツィアのシンプルゲームシリーズの1つです。シリーズにはワード系のゲームも多そうだったので輸入せずに気になっていたのですが、遊べてよかったです。

今回遊んだのはダイス目で役を作る2人対戦ゲーム「ロスバンディット」のようなゲームです。

3列にお互いにダイスを3個ずつ配置して役を作って勝敗を決めます。

手番では、ダイス3個を振って、そのうち1個を自分が空き枠に配置、残りから1個を相手が空き枠に配置、残り最後の1個を自分が空き枠に配置。手番を交代してダイスを置ききるまで繰り返します。

スリーオブカインド>ストレート>ペア>それ以外(同ランクは値比較/一緒なら先置きが勝ち)の強さで、勝った列数分のポイントを得て、ゲームを繰り返して5点先取で勝利です。

——

どちらがダイスを振っているかはさておき、3個単位で公開されるダイス目を交互に配置していくというゲームですね。
シンプル過ぎでは?と思いながら始めましたが、プレイしてみると1手ごとに充分悩みどころもありました。

けがわさんと勝負して、結果は2-1を3回繰り返して6-3けがわさんの勝利!

ヴァリアントでは、ダイスを相手の枠にも置くことができるそうです。それは大変そうですね…。

====================

【ケルト】

2008年、ケルトでクニツィアが初めてSDJを取った時、当時のゲーマーは「今までの名作で取れずにケルトで大賞か~。」と思ったものですが、今考えると流石の選考だなぁと思います。単純にゲームも傑作ですしね。

手番では手札を自分の前にプレイして、ボード上のその色の道に駒を1歩進めることができますが、自分の前の各色のカードは列を作って昇順か降順になるようにしかプレイできません。

つまり、青を1-2-5などとプレイしたら、もう4以下の青のカードはプレイできません。黄を8-4などとプレイしたら、もう5以上の黄のカードはプレイできません。

ボード上の各色の道で駒を進めるほど得点が上がったり特殊タイルの効果を得たりしますが、初めの数歩はマイナス点です。なので、プラス点のマスまで進められないのであれば、一歩も進まない(その色のカードをプレイしない)方が良いのです。

——

勝負の結果は、しっかりと駒を進めて得点したキノさんの勝利です!
遊佐さんが願いの石を集めた点数でかなり追い上げましたが、惜しい!
みずきさんは1点。1点てwww

====================

【チョコっと密輸】

酒の密輸をテーマにした「Heisse Ware: Krimi-Kartenspiel」のテーマ替え日本語版で、チョコレートを密輸します。

カードにはチョコレート0-3個が描かれています。
親は自分以外の他プレイヤーにカード5枚ずつを配り、各プレイヤーはその中から3枚を選んで自分の前に伏せてから、賄賂の1枚を公開します。

親プレイヤーは「カード1枚の表を確認する」「賄賂を受け取る」「逮捕する」のタイルをプレイヤー人数に応じた枚数所持していて、それを自由に使用していきます。

賄賂を受け取られたプレイヤーは、そのチョコレートの点数を親に渡さなければいけませんが逮捕されません。

賄賂を受け取られた場合でも、最終的に逮捕されなかった場合でも、伏せカード2枚のチョコレートは密輸できてその数だけ得点します。

逮捕されたプレイヤーは、伏せカード2枚のチョコレート合計が1個以下であれば誤認逮捕となり、親から2点貰えます。チョコレート合計が2個以上であれば親がその分の得点します。

持ち回りで親を行って勝負します。

——

読み合いのみのゲームではありますが、人数が多いと充分盛り上がります。

大量密輸なのか誤認逮捕狙いなのか賄賂は幾らにするのか。プレイヤーの癖がでますね。

カード確認でチョコレート3個が捲られて即逮捕の流れはどうにもなりませんが、皆でわいわい遊べばそれもまた一興です。

勝負の結果は、キノさんの勝利!

最後の親が私で、各プレイヤーの得点を見ながら遊佐さんとイズナさんを逮捕したのですが、これがキノさんとイズナさん逮捕なら追いついてたのに~残念!

====================

【ポートランド】

1人につき1組のトランプを使用して遊ぶゲームです。

自分のデッキをシャッフルして自分の山札として置き、上から5枚を自分の前に公開します。この公開の5枚でポーカーの役を作る勝負を6ラウンド行います。

手番では役を確定してラウンドから抜けるか、山札から1枚めくって5枚いずれかの上に重ねて書き換えるかです。重ねられた下のカードはもう見ることもできませんのでカウンティング大事です。

全員が役を確定したら役の強い順に高得点(今回の8人プレイだと上から7-6-5-4-3-2-1-0点)で、それまでに使用したカードを捨て札にして新たに5枚を公開して次ラウンドとなります。

1つの山札で6ラウンドの勝負を行わなければいけないので、余分に引けるカードは「52枚 – 最初の公開5枚 x 6ラウンド = 22枚」だけです。得点にはラウンド数がかけられていく(8人プレイで6ラウンド目だと上から42-36-30-24-18-12-6-0点)ので、毎ラウンドでどこまで運試しするか非常に悩ましいです。

——

「ハートが引ければフラッシュだよ!」と持ち上げて、引いて失敗すれば「だから止めとけって言ったのに!」と煽るw

「1/4なのだからそろそろ引くはず」と5枚も6枚も引いて結局引けずに降りたり。

最終ラウンドは残りの山札を使い切れるので強めの役の勝負になるのも盛り上がりますね。

みずきさんがK-K-Q-J-Jの場からQを引いて「Qはまだあった気がする!」とJをQに書き換え。他全員が降りた後で1枚ずつ引いていき、最後から2枚目にまだ残っていたJが出てしまい「Qで書き換えなければフルハウスだったのに~!」からの最後の1枚がQでフルハウス成功で大盛り上がり!

でも勝負の結果は、それを更に1点上回ったとけいさんの勝利!
いやぁ白熱の勝負でした。

草場さんの点数はインスト者の鑑ですね!

====================

【クマさんグミ:キャッチミー!】

前回のクニツィア会の個人的ヤバゲー「カンガルー」のテーマ替え独語版です。カンガルーは11色でしたが、こちらは9色なので少しだけ数えやすいです。

——

けがわさんに似てるよねとか言いながら、クマさんグミのキャラクター名を言いつつカードをプレイしていきます。

山札が尽きた後は残りの手札でプレイしますが、手元から駒を取られた時にその色のカードをプレイすることで防げるというカードプレイの応酬によってプレイヤー間の手札枚数に差が出ます。それにより終了タイミングが変わるのが面白いですね。

1戦目けがわさん、2戦目ヨツヤさんの勝利!

2戦目、自分は「最後にこれで赤を取って、この2枚の灰で守って」と予定した手札3枚を持ったまま、手番が回って来ないで終了。なんてこった。

====================

【マスターズギャラリー】

「モダンアート」から競りを抜いた「モダンアートカードゲーム」の絵画を実在の画家の絵にした版です。

大体モダンアートのようなルールですが、手札からプレイしたカードは競りにはかけられずに自分の前にそのまま置かれます。特殊なマークがついたカードをプレイすると、カード1枚引いたり、追加1枚伏せて出せたり、追加1枚同色を出せたり、画家の価値を上げたり、全員同時に1枚追加で出したりします。

——

ゲーム開始時、2ラウンド目開始時、3ラウンド目開始時に手札補充がありますが、とにかく特殊効果付きのカードが手札に来ません!

皆が「これ出して、これ伏せて。」と特殊効果で読み合いをしている中で、1枚カードを出すだけで手番が終わる悲しさ。各カードの価値以前に単純に目の前のカード枚数が少ないですw
私がディーラーで配っていたので、運の悪さにも何とも言い難く!

結果は、Kさんと遊佐さんが100点同点勝利!

競りゲーのモダンアートから競りを抜いても面白いというのが天才すぎて困りますね。

====================

【スティンジー】

タイルをトレードして同色同種を集めて得点化するゲームです。

手番では他プレイヤーの何れかの同種同色グループを欲しいと宣言します。宣言されたプレイヤーは手番プレイヤーから同価値までの同種同色グループを貰うことができます。より高い価値のグループしかなければ、手番プレイヤーがその中から選んで渡します。

その後、山からタイル1枚を補充します。

種類によってタイルの枚数に差があり、それを全て集めると裏返して得点として確定することができます。

——

最初のうちは何も揃いませんし、揃いかけのグループも交換でプレイヤー間を渡っていくので流れでプレイしていきます。

「枚数が少ない種類から多い種類まで幅広く集めて臨機応変に」と意識しながら進めていたつもりが、いつの間に各色のオウムだけを取り揃えるオウムおじさん状態に…。

海賊旗を集めていたKさんから、カード引きと手番順の関係で海賊旗を貰って確定することができましたが1点及ばす。

結果は、Kさんの勝利!

====================

【漫画会】

今回のクニツィア会で一番体力を消耗した、ピット系のリアルタイムカード交換ゲームです。

各カードには漫画の擬音(DOKIとか)と、その種類の合計カード枚数が書かれています。

まずカードを全員に配り切って砂時計をひっくり返して、カードソートと他プレイヤーの確認時間です。カードは表裏が同じで、他プレイヤーの手札を裏から見ることができますが、プレイヤーは手札を隠しても構いません。

ソート時間が終わったら漫画会開始!
リアルタイムで自由に交渉して手札交換をしていきます。

場には「何を何枚集めたら何点」というタイルが色々と並んでいるので、早い者勝ちで揃えたカードと一組にして取っていきます。

もう取れなかったり、点数がもう十分だと思ったら、「はやく! はやく!」と急かしますw
プレイヤーの半数が「はやく!」をしたら砂時計を返して落ちきったらラウンド終了です。とったタイルの点数で勝負します。

——

本来は5回戦やって合計点で勝負らしいですが、1回戦終わった時点で5回やったら体力がヤバいので3回勝負にしました。

1戦目は、漫画会カードを集める作戦でいきましたが結果はあまり振るわず。漫画会カードは全体で5枚あり、場のタイルに関係なく最後に持っている枚数で点数になります。タイルの早い者勝ち競争で取り逃すことがないのが良いですね。

場のタイル構成もかなり偏りがあって、真面目に考察すればどれが点数効率が良いとか考えられるのもお楽しみポイントではありますが、今回はテンションが高い勝負だったのでそれどころではありません。

2戦目、今度は最初の手札が2-3枚ずつ揃っているものが多かったので、カードを即得点化して少枚数で取れるタイルを取り切ってしまう作戦。そして速攻で「は~や~く~!」と煽ります。多い枚数揃えなければいけない面々の点数が抑えられるかなぁと思いましたが、プレイヤーの半数が「はやく」するまでには少し時間がかかってしまいました。

3戦目、半数が「はやく~!」しても、そこからの砂時計が結構長くて残ったプレイヤー同士で高得点取れちゃうのでは説でプレイ。

結果は、けがわさんの勝利!

以前にもプレイした記憶がありますが、大人数で盛り上がってこそですね。

====================

【クオバディス】

漫画会で盛り上がりすぎて、その後の写真を撮っていませんでした…。

クオバディスは、運の要素が道に置かれるチップの配点のみという交渉ゲームです。

ボードには定員1/3/5の議会マスと、それを繋ぐ道が書かれていて、一番上に定員5の元老院があります。

手番では一番下のいずれかの議会の空き枠に自駒を置くか、自駒を1つ上の議会に移動させるかです。(カエサルチップの移動というアクションもありますが説明省略)

1つ上の議会に移動させるためには、今いる議会の定員過半数の駒の賛成がなければいけません。
つまり、定員1の議会であれば自分だけで過半数なので上に行けます。定員3の議会に自駒2個があれば自駒だけで過半数の賛成を取れるので上に行けますが、自駒1他駒1他駒1であればどちらかの他駒所持者から「上がっていいよ」と賛成を貰わなければいけません。この賛成を取り付けるために点数チップを渡したり後の約束をしたりの交渉を行います。

駒が1個上の議会に移動する時には、その通り道に置かれている得点チップを獲得することができて、これが最終的な得点となります。

一番上の元老院5枠が埋まったらゲーム終了で、合計得点勝負ですが元老院に1駒でも置いていないプレイヤーは脱落です。

——

元老院5枠による足切りがあるので、本来は5人でプレイした方がカツカツで良いのですが、今回は4人プレイです。

交渉で気軽にチップを渡し過ぎました…。「チップ渡しても元老院で足切りにすれば良くね」と安易に考えていましたが、4人だとほぼ不可能ですね!

結果は、イズナさんの勝利!

====================

【モットー】

カードにはシンボルの「数/色/種類」の3項目が3種の組み合わせで描かれています(「青のハートが3個」とか「紫のドルが1個」とか)。

手番では公開の場4枚から1枚引くか、手札からカード3枚のセットをプレイして得点を取るかです。

カード3枚のセットは、数か色か種類の1項目または2項目について全て一致していればプレイ可能で、場に並んでいるその項目の得点チップを取ることができます。

各項目の得点チップは3-2-1点の順に並んでいて、早く取る方が点数が高くなります。

2点のチップが全て取られたら、他プレイヤーがもう1手番ずつ行ってゲーム終了です。

——

例えば、「青ハート1個」「青ハート2個」「青ハート3個」のカード3枚をプレイすると、「色:青」の項目が一致しているので青の得点チップと、「種類:ハート」の項目が一致しているのでハートの得点チップを同時に取れます。

手番ではカードを引くかプレイして得点するかのいずれかしかできないので、できる限り2項目が一致するカード3枚を集めてから得点したいですが、高得点のチップから取られて行ってしまいます。

シンプルで早いゲームなこともあり、ルール的に先手有利感が高そうと言いあいながらもプレイを開始しましたが、プレイ中はそれほど気になりませんでした。

チケライの様な、カード集めてるうちに他プレイヤーに取られちゃうかも感が楽しいゲームです。

結果は、Kさんの勝利!

でも、やはり点数順は手番順だったり。

====================

【ハイソサエティ】

クニツィアの名作競りゲームの1つです。

タイルが1枚ずつめくられて、プレイヤーは自分のお金カードで入札して競り落とします。獲得したタイルの合計点で勝負ですが、特殊なタイルもいくつかあります。入札に使用するカードの額面は両替できなかったり、最終的に残りのお金が一番少ないプレイヤーは脱落だったりと、短時間で随所のルールが小気味いいゲームです。

——

経験上、中堅の点数のタイルを数枚取るようにするのが一番やりやすい気がしつつも、初っ端の「x2」タイルを思わず高額で競り落としてしまいました…。

その後、お金を節約して得点タイル1枚と対消滅してしまう「逮捕」タイルを受け取りつつ低得点のタイルがめくられるのを待ちます。

その後、低得点のタイルがなかなかめくられずに傍観します(競り落としても逮捕と一緒に消えてしまうので)。

「低得点タイル早く出て~」と思っていたら、終了フラグの赤タイルがどんどんめくられて、まさかのタイル山半分ほどを残してゲーム終了!
下準備だけして何も得点できずに終わってしまいましたw

結果は、イズナさんの勝利!

みずきさんも健闘しましたが残り6金のみで足切りです!
もっと皆が最終的にお金を使ってくれると踏んでいたようですが、終了が早すぎました。私も全然お金を使わずに残ったままでしたw

====================

軽めのゲームが沢山遊ばれて、紹介しきれないゲームも増えてきました。けがわさんも初めて試すような私が知らないゲームもあり、気になるものは次回またリクエストしてみようかな。

皆さんも宜しければ次回ご参加&リクエストいただければ幸いです!

play:gameさんに主催けがわさんのレポートもあがっていますので是非そちらもご覧ください!
https://www.gamers-jp.com/playgame

第5回横浜クニツィア会

 記事  第5回横浜クニツィア会 はコメントを受け付けていません
8月 042020
 

第5回の横浜クニツィア会を開催しました。

最近にボードゲームを始めて色々なゲームを試している方、昔のゲームやコンポーネントをこよなく愛する方、そして歴戦の古参ゲーマーの方など、皆様ご参加をいただきありがとうございました!

「今回は勝つ」と呟きつつ開始したクニツィア会ですが、果たして…。

====================

【ホットポテト】

見た目のインパクト大のファミリーゲームです。

各プレイヤーは両手が描かれた個人ボードを持っています。ゲーム中、各プレイヤーのボード上の手のひら間をポテト駒(大と小)が移動していきます。

手番ではダイス2個を振ります。

出目にはポテト駒の大小や数があり、その数だけ任意(他プレイヤーの手のひら上のものでも)のポテト駒を時計回り方向に動かします。

火の出目で中央ボードの駒が進み、HOTのマスで決算が起きてポテトを手に乗せているプレイヤーがダメージ(小ポテト1点/大ポテト2点)を受けて、ライフ10点がなくなったら脱落です。

中央ボードで最後のマスに到達したらゲーム終了。最後は2倍ダメージ決算を行って、最もライフの残りが多いプレイヤーが勝利します。

——

基本は運任せではあるものの、どの駒を動かしておくかの考えどころもあります。

とは言え、6人プレイなので手番が1周回ってくる前に決算が起きて何もできないのはご愛敬。

ゲームには2種類のアイテムがあって、リバース(反時計回りにポテトを移動させたり中央ボードの駒が後退したりする)の出目を出すと獲得できます。

上の写真の一番下は手袋(決算時にその上のポテト駒でダメージを受けない)を被せた手のひらの上にポテトを集めてダメージを乗り切ろうとしているところです。その左のジュースは決算時ライフ2点を獲得します。

けんたさんが、ダイス出目により決算が連続する中でジュースを持っていたことでノーダメージかつライフが増えていきます。独走を止めようと皆がポテトを集めるように意識するも間に合わずにゲーム終了。

見事、けんたさんの勝利です!

====================

【砂漠を越えて】

前回に引き続いての砂漠を越えて。

参加者ラクダさんの大好きなゲームです。本当に傑作ですよね。
皆様もプレイしたい好きなゲームを言っていただいて、是非とも一緒にプレイしましょう!

——

今回は5人プレイ。

5人の場合には各プレイヤーにつき異なる1色のラクダ列を持ちません。それによって4人プレイの5色と同じく20ラクダ列になってボード上のバランスが取られるわけですね。

今回は通常マップということもあり、(中央に川がないので)皆が外側でエリア囲いを意識しながら、色のマジョリティやオアシスへの接続を考えていきます。

各色のマジョリティ争いと残り駒数の計算が熱い後半展開でしたが、ラクダさんとけんたさんが白で競う中で、Kさんが自分の点数には即関係しない白を枯らせてゲーム終了。

2色のマジョリティも取ったKさん(赤)が勝利!
あの手番で終わらせていなかった場合にはマジョリティを取り返されていて、大きくエリアを囲っているみずきさん(黄)がトップになっていました。
良い終了判断!

====================

【フィット】

クニツィアのテトリスと言われるゲームです。

全員が同じ構成のタイルを持ち、カードで指定されたタイルを皆が自分のボードに配置していきます。最初1個目に配置するタイルだけがプレイヤー毎に異なり、ゲーム中にそのタイルのカードが捲られた時はパスになるので、最終的に使うタイルは結局全員一緒ですが千差万別の置き方になるのが面白いですね。

タイルは上の方で方向や裏表を決めたらそのまま下までスライドして落とす形式で、途中で横移動や回転はできません。また落とすタイルが邪魔と思う場合には、そのタイルを捨てて落とさない選択もできますが、あまり捨てすぎると当然上の方まで埋めるのに足りなくなります。

基本はステージ1から4で、横列を揃えると得点、数字が見えるように残すと得点、埋められなかった黒丸は失点など、各ステージによって得点失点方法が変わります。

——

まだレポートを書いてなかった前々回のクニツィア会でプレイした時に、私が何故か得意で高得点を出しました。それを受けて、けがわさんがクニツィア公認の拡張5-8ステージを印刷した物を持ってきてくれました。

せっかく用意してくれたのに時間や卓の関係上で私はプレイ出来なかったのが申し訳ない!
1-4ステージと7ステージで勝負していたグループでは、けがわさんが勝利!
その後、ラクダさん、笹親父さん、Kさんが一気に1-8ステージ通しプレイをしていて、Kさんが勝利です!

====================

【ゼロ】

手札の失点を減らしてゼロを目指すゲームです。

7色それぞれ数字1-8のカードがあります。

各プレイヤーは手札9枚を持っていて、

手番では場のカード1枚と交換するか、パス(ノック)します。

場で2回目のノックがされたら、そのプレイヤーの手前までもう1巡手番を行ってラウンド終了。手札カードの数字合計が失点となります。

ただし、同じ色5枚以上や同じ数字5枚以上を持っていると、その部分は0点になります。また同じ数字は1回しか失点として数えません(色違いで7を3枚持っていても失点は7点)。

同色5枚を集めて、そのうち1枚の数字を5色分集めれば、9枚のカードで丁度0点になってサドンデスであがれます。

——

私も久々にプレイしたいということで、みずきさんと交代で途中参戦するも酷い結果!

このタイプのゲームは集める方向性が途中でブレると大体間に合わなくなるのですが、今回は色も数字も最初から予定したものが全然集められないままノック2回でゲームが終わっていきます!w

勝者は、けがわさん!

====================

【自由都市】

7つのエリア間で駒を移動させて、マジョリティを取ることでミープルを獲得したりエリアの特殊効果を発動します。

ミープル4色1個ずつを集めると1勝利点に変換されて、5勝利点を最初に獲得すれば勝利です。

手番では2歩まで駒の移動を行った後、山札からカードを捲ります。カードには大まかに以下の3種類があります:

・知事駒の移動:知事が時計回りに1歩進んだエリアで決算。マジョリティ1位のプレイヤーがワイルドのミープル、2位のプレイヤーが指定のミープルを獲得。
・ミープルの追加:袋から引いたミープルが色に対応するエリアに置かれて3個になったエリアで決算。マジョリティ1位のプレイヤーがミープル2個、2位のプレイヤーがミープル1個を獲得。
・特殊効果発動:各プレイヤーが自分がマジョリティを取っているエリア1つの特殊能力を発動。1枚だけ全てのエリアの特殊能力発動カードあり。

エリアの特殊能力には、タイブレーク順位入れ替え、自駒の強化、ミープル3個で勝利点に変換できる、などがあります。

——

クニツィアにしては特殊効果もあり、複雑なように感じますが流れは非常にシンプルです。7つのエリアに分配した駒のマジョリティを見てカード捲りにより3種類の決算が起きるというゲームです。基本は勝利点に変換するためのミープル獲得で、特殊効果はミープルの変換やマジョリティ争いの効果のみです。

手番順はTOKEIさん、さわむらさん、けがわさん、私の順。

後手番かつ上家のけがわさんに被せてしまったのが失敗でした。TOKEIさんとさわむらさんが駒の招集、再配置、ミープル3個を勝利点に変換などを利用して競い合う中、後れを取ったけがわさんと私は逆転を狙う特殊効果のエリアで邪魔しあいになってしまいました。

最後はエリアの特殊効果の連鎖で、TOKEIさんの見事な勝利!
いやぁ難しいけどすぐにでも再戦したいゲームですね。

各プレイヤーはカードを捲る代わりに使用できる使い切りのカード3枚ずつを所持しています。
自分がエリアでマジョリティを取っている良いタイミングでの使用を狙いましたが判断が難しかった! 今回のゲームでは手番は5巡くらいしかなかったので、積極的に使っていくべきですね。

====================

【カンガルー】

11色のカンガルーがいます。

各色のカードが5枚ずつあり、手札5枚を持ちます。

手番では手札からカード1枚をプレイして山札から1枚補充、プレイした色のカンガルー駒を獲得します。既にプレイヤーが所持している場合にはそこから取ることができますが、対象のプレイヤーが同じ色のカードを1枚出せればブロックできます。ブロックされた場合には連続で手番を行います。

山札も手札も尽きたらゲーム終了で、所持しているカンガルーが最も多いプレイヤーが勝利します。

——

ルールを聞いて「簡単なパーティゲームですね」と気楽に始めるも…こいつはスーパーカウンティングゲームじゃないですか!?

カードは全て使い切るので、枚数さえ数えていれば最後に保持できるかどうかは確定します。11色分の枚数さえ数えていればね…。

結果はTOKEIさん、名人さん、けがわさんの3人が3個で勝利!
私だけ2個、酷い!

====================

【フリント船長の宝】

クニツィアがシュピールボックスに連載していたゲームを順番に遊んでいくシリーズ。

今回は2人用アブストラクトのフリント船長の宝です。クニツィアが後に出した同名ゲームとは別のゲームです。

各プレイヤーは大小の駒数個ずつを持ち、宝3-5個が描かれた7エリアに対して交互に自駒1個を置いていきます。最終的に各エリアの駒数でマジョリティを取っている方が宝の数だけの点数を得ます。駒の数が同じ場合には大駒の数で比べます。

先攻は小5大8、後攻は小8大5と大小の駒の数が違うのが特徴で、同じエリアに同じ大きさの駒を連続で置くことができないというルールで相手の行動を縛ります。

——

けがわさんとTOKEIさんの対戦を、あーだこーだ言いながら全員で見守りましたw

両者が先攻と後攻でプレイして合計点で勝負するのが良いですね。

勝者は、TOKEIさん!

====================

【スチーブンソンズロケット】

株&鉄道ゲームです。

クニツィアのゲームにしては複雑な方ですが、株&鉄道ゲームとしては非常に軽いです。

とは言ってもそこそこルール分量もあり最近に日本語版も出ているので説明は割愛します!

——

駅舎を置いて、商品を取って、路線を伸ばして、何でも一人でやるのは限界があるので、各路線で誰かと協力していきます。

私は南方の幾つかの路線でTOKEIさんと協力して利益を得ていきます。名人さんは北方の路線で自分だけが利益を得ようとする戦略、笹親父さんは満遍なく手を出していきます。

中盤以降は路線を伸ばすにも常に拒否権が発動される展開。本当に進行方向を変えたいわけではなくても、とりあえず拒否して株券を払わせておけの精神です。

吸収合併を繰り返して、北から桃の鉄道、南から黄の鉄道だけが残ります。最終的に桃鉄も黄鉄に吸収されてゲーム終了。

思い通りの吸収合併で終了となった名人でしたが、実はそこまでケアしていたTOKEIさんが1点差で勝利!

====================

おわかりいただけただろうか

勝者に私の名前が1つもないことを…。

皆さんゲームが強すぎやしませんかね?
真面目に気合を入れ直さなければいけません!
とりあえずラマ自主練から始めるか…。

今回は複数卓もありましたので、紹介しきれていないゲームもあります。
近日中にplay:gameさんに主催けがわさんのレポートもあがると思いますので是非ご覧ください!
https://www.gamers-jp.com/playgame/

【ソノラ】の紹介

 記事  【ソノラ】の紹介 はコメントを受け付けていません
7月 242020
 

アメリカからメキシコにかけて広がるソノラ砂漠をテーマにしたゲームです。

ゲームのシステムは『フリック&ライト(弾いて記入する)』!

プレイヤー達は記入式の得点シート(写真右上)上のソノラ砂漠の4つの景色「崖棚居住者達の遺跡」「峡谷」「川床」「干割れ」において、それぞれ異なるルールによって得点します。

そして得点シートに描き込むためのリソースとして、ゲームボード(写真左上)の各対応する得点ゾーンに自分の駒を弾き入れます。

まずは弾きフェイズ。

各プレイヤーは順番に自分の前のボード角から駒を狙った場所に弾き入れます。他の駒にぶつけて移動させても構いません。各プレイヤーが数値1-5の駒を所持していて、大きな数字ほど価値が高いです。

全員が5個ずつを弾いた状態です。

例えば写真の状態では、左上の崖棚居住者ゾーンにおいて、
黄:5
緑:2と5
青:4
紫:4
のリソースを所持していることになります。

2つ以上のゾーンに入っている場合には、より多く入っている方とみなします。
また各ゾーン内には丸で囲われた動物マークのボーナスゾーンがあり、これに触れている駒はその動物に対応するゾーンに入っていて2倍の価値があるとみなします。
上の例であれば黄の1と2はウサギのボーナスゾーンに入っていて、対応する写真右下の干割れゾーンに2倍の価値で入っていることになります。

これらの結果を、各自が所有する得点シートに描き込むことで、ゾーンごとに異なるルールに基づいて得点します。

左上は崖棚居住者の遺跡です。

リソースのディスクの合計値分だけ、任意のへクスをXで消すことができます。グループのへクスを全て消したら報酬の点数が手に入りますが、最初の1人だけが上の得点で、その他は下の得点になります。

右上は峡谷です。

リソースのディスクの値それぞれについて、その数に対応する形状でスクエアを囲っていきます。最初は左下の4マス正方形からはじまり、1辺以上が接続するように描いていかなければいけません。最終的に囲った各種類のサボテンの数に応じて得点します。

左下は川床です。

リソースのディスクの値それぞれについて、一番上から数値マス分Xで消しながら移動して最後の1歩を丸で囲います。最終的に丸で囲ったマスの数値のみが点数になります。

右下は干割れです。

リソースのディスクの合計値分だけ、三角形の各節にある数値をXで消していきます。最初は中央のXからはじまり、繋げるように消していかなければいけません。節同士が消された間には線が引かれて、三角形で囲んだサボテンごとに得点します。

その他にも、各ゾーンには記入した時点で得られる様々なボーナスがあります。

ゲームは「フリック(弾き)」と「ライト(記入)」を規定ラウンド繰り返しプレイします。

何を狙っていくかを考えて上手く駒を弾いていく、戦略あり、アクションありのゲームです!

商品リストページはこちらです↓

ソノラ

【ブーメラン:オーストラリア】の紹介

 記事  【ブーメラン:オーストラリア】の紹介 はコメントを受け付けていません
7月 162020
 

オーストラリアの各地を訪れ、コレクションを集め、動物を観察して、アクティビティを体験する、ドラフト&ライトゲームです。

カードは全28枚。

各プレイヤーに7枚ずつのカードが配られます。
4人プレイであれば配りきりです。

プレイヤーは手札からカード1枚を選択して自分の前に置き、残りの手札を隣のプレイヤーに渡し、新たに渡された手札からまた1枚を選択して自分の前に置き、…というカードドラフトを繰り返します。

ドラフト中、最初の1枚目のカードだけは裏向きで置かれます。

カードが全てドラフトされたら1枚目も表向きにして、その結果を各プレイヤーが記入シートに書き込んで得点します。

様々な得点要素があります。

・スロー&キャッチ
最初のカードと最後のカードの左上の数字の差が点数になります。

・観光地
カード左下のアルファベットで地図をチェックして、ゲームの終了時に訪れた場所につき各1点になります。
各エリアを最初に埋めたプレイヤーはボーナス点を得ます。

・コレクション
カードの緑マークの数字の合計が点数になりますが、合計が1-7の場合には点数が倍になります。

・動物
カードの黄マークの数字が点数ですが、同じ動物をペアで集めないと点数になりません。

・アクティビティ
カードの青マークのうち1種を集めた数により点数になりますが、一度得点した種類のマークは以降のラウンドで得点できません。

これを4ラウンド繰り返して勝負します。

カードの総枚数も少なく4ラウンド繰り返すので、各プレイヤーの計画や欲しいカードが明確になり、カードドラフトの選択が非常に悩ましいゲームです!

商品リストページはこちらです↓

ブーメラン:オーストラリア

==============================
2018年版と2020年版では一部のルールが違います
==============================

・ラウンド数
2018年版:5ラウンドで終了
2020年版:4ラウンドで終了

・スロー&キャッチ
2018年版:最後のカードが最初のカードの数字以上の場合にのみ、最初のカードの数字分の得点
2020年版:最初のカードと最後のカードの数字の差分の得点(どちらが大きくても得点)

・コレクション
2018年版:集めた緑マークの数字合計分の得点だが前ラウンドを上回らないと0点
2020年版:集めた緑マークの数字合計分の得点だが1-7点なら倍の得点

【ツリーリングス】の紹介

 記事  【ツリーリングス】の紹介 はコメントを受け付けていません
7月 142020
 

樹の上で暮らす6つのギルドを支援して自分の地区内で各ギルドの樹を伸ばしていくゲームです。

ゲームで使用するのは6色のギルドカード各18枚ずつのみです。
(スタートプレイヤーカードや終了フラグカードを除く)

ゲームの開始時、各プレイヤーにはカード3枚ずつが配られます。
プレイヤーはゲーム中に自分が獲得したカードを自分の前に配置していきます。

このとき:
・同じギルドのカードは樹を伸ばすように重ねて置きます(自分の前に同じギルドの樹が2本になることはありません)。
・新たなギルドのカードは既に置かれているギルドの左右どちらか側に置きます(間には置けません)。
・一度置いたギルドのカードを動かすことはできません。

場には常にカード5枚が公開されています。

プレイヤーは手番で以下のいずれかの方法でカードを獲得します:
・1つのギルドのカードを全て獲得する。
・場に1枚ずつしかないギルドのカードを全て獲得する。

上の写真の場合には、1つめの選択肢で「紫2枚」か「青1枚」か「白1枚」か「赤1枚」を取るか、2つめの選択肢で「青白赤1枚ずつ」を取るかが選べます。

青白赤1枚ずつを取って場に並べた図です。

これをゲーム終了まで繰り返して各プレイヤーが自分の前に6ギルドの樹を伸ばしていきます。

ゲーム終了時、これら獲得して自分の前に並べたギルドのカードは1枚1点ですが、【得点できるのは左右両側以上の高さのギルドのみ】です。

上の写真であれば、黄は左側の白以上(同じ高さ)かつ右側の赤以上なので2点がカウントされますが、赤は右側の青以上(同じ高さ)ではあっても左側の黄以上ではないので得点できません。

隣と高さを比べる時、左端のギルドは左隣プレイヤーの右端ギルドと、右端のギルドは右隣プレイヤーの左端ギルドを隣として考慮します。

白4黄4赤1青3紫1緑1の状況です。

白赤緑1枚ずつを取ると白と緑の点数が伸びて左プレイヤーの右端ギルドへの牽制になりますが、黄が得点にならなくなります。
紫2枚を取ると紫が青と同じ高さで得点になるようになります。

どの色を何枚まで伸ばすか、カード獲得の選択肢を見ながら計画を修正していき…

上側プレイヤー
青5紫9黄3緑5白5赤5
得点
青0紫9黄0緑5白5赤5=24点

下側プレイヤー
白8黄8赤3青7紫4緑2
得点
白8黄8赤0青7紫0緑0=23点

上側プレイヤーの勝利!

ルールは非常にシンプルですが、計画性あり、悩ましさあり、他プレイヤーとの絡みあり。2-5人のプレイヤーに対応した15-30分程度のカードゲームです(2人プレイでも楽しく遊べました)。

第4回横浜クニツィア会

 記事  第4回横浜クニツィア会 はコメントを受け付けていません
7月 062020
 

フリースペースになったぶんぶん関内店3Fを利用して、第4回の横浜クニツィア会を開催しました。
いつも来てくれている面子に、ゲームカフェぶんぶんにも通ってくれていたKさんが加わり、沢山のクニツィアゲームを遊びまくりました。
来月以降も開催していきますので、末長くよろしくお願いいたします!

====================

【ナイツポーカー】
5色1-6のタイルを使用して、手札4枚、3列のみで行うコンパクト版のバトルラインです。

ナイツポーカー

手番では手札からタイル1枚を3列いずれかの空き枠に置いて袋から1枚手札補充を繰り返し、お互いに3×3が埋まったら列の役の強さを比べて2列以上取った方が勝利です。

——

準備中にKさんと挨拶がてらの一戦です!

ナイツポーカー

そして挨拶がてらの一敗です!

青5青6が手元にあったので、青4を待ちながら右列に緑1を置くと緑2を引き、それを置くと緑3を引く良い流れ。
中列に赤2赤5でフラッシュを狙うも、スリーナンバーを揃えられてしまったので左列で勝つしかなくなります。
青5の後、青6を置いて青4を待ちましたが、結局最後まで来ず!
後から盤面を見返すと、赤5は左列で5のスリーナンバーを狙って、中列は赤1-2-3を狙う方が作戦的には良かったですね。

Kさんの勝利です!

ポイント制のルールもあり、そちらでじっくり勝負もしてみたいです。

====================

【砂漠を越えて】

砂漠を越えて

ヘクスマップの砂漠にオアシス(木)や得点タイルが配置されています。
各プレイヤーそれぞれが5色のラクダについて起点となる駒をボード上に配置してゲームを開始します。

手番で行うことは、駒2個(同色でも別色でも)を自分のラクダの各色の列を伸ばすように配置するだけです。他プレイヤー同士の同じ色のラクダが隣接することはできません。

得点タイルの上に駒を置くとタイルを取って得点、各色のラクダ列を各オアシスに隣接させると得点、マップの縁や単色ラクダ列で内部に他のコマがいない範囲を囲うと得点です。

共用のラクダ駒のうち1色を使い切ったらゲーム終了です。各色のラクダについて最多で駒を置いているプレイヤーが得点します。

——

傑作陣取りの砂漠を越えてをプレイしました。
ブルーラグーン他、最近のクニツィアの陣取りゲームもマイルド感とキレの良さのバランスが良くて好きですが、完全情報公開で運要素無しの砂漠を越えての悩ましさには痺れますね。

通常マップは中央部分にも壁があり、それを利用して範囲を囲うこともありますが、今回はZ-man版のボード裏面でプレイして中央に川が流れています。

各プレイヤーの各色ラクダ列ごとに川を渡ると得点になります。中央付近では囲うのが難しいので、代わりに川の行き来やそのブロックを考えることになります。

手番では自由な色の駒を2個追加するだけですが、5色のラクダ列についてどこに繋げるかなどを考えなければならず、他プレイヤーがどこを先に押さえてくるかを意識しなければいけないので非常に悩ましいです。
各所で同色のラクダ列同士の幅寄せが行われて間に道ができたりと、段々と盤面が確定していく様が非常に美しいですね。

今回は初期配置で外側に置けなかったため、なるべく多くのオアシスへの接続と川渡りを考えていくことになります。囲うのを諦めたので、列の長さのマジョリティ争いも捨てることにしました。
他プレイヤーの同色ラクダと競う部分が少なく、合間を縫って駒を数個置いて繋げるという状況だったので、急がなくても確定している部分が多くてプレイ自体は楽でした。

砂漠を越えて

ゲームの結果はKさん(赤)が見事に勝利!

ボード左上に囲った空間が25点くらいあり、流石に範囲を取られすぎてしまいました…。
やはり傑作ですね。

====================

【チーキーモンキー】

チーキーモンキー

袋の中に沢山の動物タイルが入っています。ゾウは3枚、シマウマは6枚、サルは10枚というように、各動物ごとにタイル総枚数は異なります。

手番では袋から1枚ずつタイルを引いていきます。好きな時に手番を止めて引いたタイルを確保して、自分の前に(既に確保しているタイルがあればその上に)積み重ねておくことができますが、その前に同じ動物のタイルを引いてしまうと手番が強制終了して引いたタイルを袋に戻さなければいけません。

引いたタイルが他プレイヤーが確保したスタックの一番上と同じだと奪うことができたり、サルを引いた時には他プレイヤーのスタックの一番上と交換できたりもします。

袋のタイルが全て引かれたら最終的に確保したタイル1枚につき1点、各動物ごとにマジョリティを取るとその動物の総枚数点が入ります。

——

基本的には引き運のゲームですが、今出ているタイルの枚数から止め時の判断をすることはできます。

10のサルは交換効果からの再回収ができるのでどんどん引きたいくらいですが、9のハイエナが来ると引き続けるか悩みます。

引いてはバーストして、溜めては奪われと盛り上がりましたが、一番のハイライトはバーストしたけがわさんがクニツィアのゲームに対して「クソゲー!」と言ったところですね!?

イノシシとハイエナのマジョリティを狙うも、後半にハイエナを取られてしまって失敗。

チーキーモンキー

勝者はハイエナのマジョリティを取りつつ、タイルも多めに集めたKさん!

Kさんの3連勝素晴らしい!

====================

【アムステルダムの商人】

アムステルダムの商人

ゲームボードは、世界地図、アムステルダム市内、商品の3カテゴリーに分けられています。また各カテゴリーは4つのエリアに分けられます。

プレイヤーは競りやカード選択によって、これらの各エリアに自分のマーカーを置く(またはステータスを伸ばす)ことができて、各カテゴリーの決算のタイミングで各エリアの2位までにお金が入ります。

手番では山札からカードを1枚ずつ計3枚めくりながら、それを「自分で使用する」「競りにかける」「破棄する」に振り分けていきます。各カードで指定された箇所に自分のマーカーを置くことができます。

競りはタイマーのような機械を使用したダッチオークションです。200からスタートして金額が下がっていき、タイマーを止めたプレイヤーがその金額で競り落とします。

ボードの周囲はイベントや決算などの進行表になっていて、砂時計カードがめくられると強制的に進行していき、全てのカードがめくられて最終決算になります。

——

競りのための機械が特徴的なアムステルダムの商人をプレイしました。

決算が起きるカテゴリーの順番と回数は進行表で決まっていますが、砂時計カードのめくり次第で準備期間が変わってきます。

進行表的には序盤は準備期間で、1/3程度進んだところから決算が起き始めます。その中で、けがわさんが序盤から借金をしながら110-160程度でどんどん競り落としていきます。キノさん、Kさんも同じ相場感で競り落としにかかる中、私は相場が高めに感じたので「一度も競り落とさない」作戦を視野に入れてみました。

決算では、そのカテゴリーで一番発展しているエリアから順に1位と2位に100-60/80-40/60-40/40-20のお金が入ります。そうなるとプレイヤーに入るお金の合計は440です。各カテゴリーごとに何回かの決算があるので序盤から競り落として行った方が効率が良い気がしますが、乗り遅れてから同じ相場感で競り落とすと結局序盤の決算までに負けた分を取り返せない気がしたので、皆が高額で競り合うことを祈りながら静観します。

アムステルダムの商人

競り落とさずに自分の手番で1枚選べる「自分で使用する」カードと、進行表に何回か登場する「全プレイヤーが特定カテゴリーの任意エリアにマーカーを置く」効果のみを利用して、他プレイヤーと競い合わずに2位以内に確実に入れる場所だけにマーカーを置いていきます。

けがわさんは決算で稼ぎ、それをKさんが着実に追っていく展開。キノさんは砂時計カードがめくられるタイミングが毎回一歩かみ合わずに損をして辛い感じです。

アムステルダムの商人

勝者は、けがわさん!
進行表の後半にはエリアでトップのプレイヤーのみが損をする箇所もありましたが、そのまま駆け抜けられてしまいました。

競り落とさない作戦でも点数は悪くなかったので、もう少し競りにお金を使ってくれればいけそうでしたが、流石に後半は控えられてしまい見事な舵取りに負けました。

※訂正:けがわさんの記録によると、けがわさんと私が同点1位だったらしいです。やったね!

ゲーム中に使用するのも最終的な勝利判定も同じお金というタイプのゲーム、やはり良いですね!

====================

【ジロデイタリア】

ジロデイタリア

(コンポーネントは古代ローマの新しいゲームを利用)

各プレイヤーは駒4個とカード4枚(3-5-6-8)と3点を持ってゲームを開始します。

時計回り反時計回り時計回り反時計回りの順でスタートエリアに駒を配置してゲームを開始します。

先頭の駒から順に手番を行います。手番ではカード4枚から1枚を選択して裏返して、その数字分だけコース変更自由で前進します。全員がカード4枚全てを使用して駒4個を移動したら、次のラウンドになって全てのカードを表に返して再使用可能になります。

同じコースで他の駒の1つ後ろのマスにいる駒はスリップストリームの効果で1-3マス多く移動できます。また勝利点を1点使用するごとに1マス多く移動できます。

コースの中間ラインとゴールラインをそれぞれ1-2-3位で越えた駒のプレイヤーに3-2-1点が入り、ゴールラインを3駒が越えたラウンドでゲームが終了。コース上に残っている駒は全てゴールラインまでのマス数がマイナス点になります。

——

シュピールボックスに連載されていたクニツィアゲームを全て遊ぶ企画。今回はレースゲームのジロデイタリアです。

最初から所持している3点以外に、得点できるタイミングは中間とゴールの3位までのみという恐ろしいゲームです。思わず最初に所持している3点を大事にしたくなりますが、最終的にゴールに到達していない駒は残りマスの数だけマイナス点なので、点数を使用して1マス進むのを躊躇する必要は全くありません。

ジロデイタリア

それに気が付くのが遅れて、団子状態でブロックなどを考えている間に、初めから積極的に点数を使用して自駒2個で交互にスリップストリームを利用していくけがわさん(黄)の2駒に差をつけられてしまいます。

中間ラインで得点できるので更にそれを使用して前進するのでもう追いつけません!

ジロデイタリア

勝者は、けがわさん!
恐ろしいゲームです!

====================

【アリストクラシー】

アリストクラシー

タイルをめくって資材を集めたり建築を行って得点を稼ぎます。

手番ではタイルを3枚めくります。タイルには資材3種類、建物3種類、王と王妃があり、表になっているタイルの中から1種類を選択してその効果を行います。

アリストクラシー

資材を選んだ場合には、表になっているその種類の全ての資材タイルを獲得します。

建物を選んだ場合には、表になっているその種類の全ての建物タイルの上に自駒を置きます。

王か王妃を選んだ場合には、そのタイルをボード上のゲーム終了トラックに置き、選んだタイルの数だけ任意の(資材や王や王妃が取られて)空いているマスに自駒を置きます。

ボードは8エリアに分かれていて、各エリアに3個の建物を置くと先着2名に2点、エリア内に置かれている得点タイル2箇所を建物で繋げると先着2名に3点、全エリアに1個ずつ建物を置くたびに8点、資材を種類問わず9個集めるごとに9点、資材3種セットごとに3点、などの得点があります。

王と王妃が全てめくられてから選択されて終了トラックに置かれたらゲーム終了です。

——

アリストクラシー

タイルめくりの運要素あり、建物配置を見据えてどこをめくるかの戦略性あり、めくった後で何を選ぶかの悩ましさもあり、今まで未プレイでしたがとても素晴らしいゲームです!

ゲームは面白いのですがコンポーネントに多くの謎があります。

サマリーになっている個人シートは全てのシートの表裏で違うキャラクターが描かれていますが、特にキャラクター能力はありません。
また建物駒は建物タイル3種に対応しているかのように3種類ありますが、特に意味はありません。
ボードの写真をみると分かりますが、ボードの構成はへクスと同義で、何故マスやタイルをスクエアにしたのか分かりません。

商品化に際して、恐らくクニチーとTMGの間で何らか微妙なやり取りがあったのでしょう…。

アリストクラシー

今回のゲームは、みずきさんとペアで参戦。こういうタイプのゲームでは資材を集めて堅実に得点するみずきさんと、流れに任せて他の人と取り合わない点数を集める私とで戦略がぶれてしまいました。運だけでなくタイルをめくる場所もかなり重要なので、適当に「どこめくってもいいよ~」では駄目ですね!

アリストクラシー

勝者は、けがわさん!
Kさんが1点差で惜しい!
キノさんは資材がボード上にあと1枚でもあれば+12点で一気に逆転でした!
接戦でしたね! ウチのペア以外…。

====================

【ノアの方舟】

ノアの方舟

ノアの方舟が完成する前にタイルをめくって動物タイルをペアにして集めます。

自分の手番ではタイルを1枚めくります。それがノアの方舟のパーツなら脇に避けて方舟が作られていき、6枚で方舟が完成してゲーム終了です。

動物タイルの場合には、そこに自分のマーカーを置きます。手番でタイルをめくって既に表になっている動物と同じタイルが表になった場合には、そのめくったタイルを獲得できますが、もう一方の既に表になっていたタイルは上にマーカーを乗せているプレイヤーが獲得します。ノアの方舟タイルがめくられるたびに、全てのタイルが裏返されてマーカーも手元に戻ります。

終了時に獲得している動物タイルの枚数で勝負します。

——

私的には初めてみるメーカーから出ているメモリーゲームです。

結構頻繁に裏返す動作が発生するため、既に捲ったタイルもたまに間違えます。

2戦プレイしましたが、どちらも恐るべき速度でノアの方舟が完成して、殆どの動物を洪水から救うことができずに終わりました!

ノアの方舟

1戦目勝者は、けがわさん!
2戦目勝者は、けがわさんと私!

====================

【有限合資会社】

有限合資会社

リアルタイムで手札のカードを交換して、同じ種類のカードを集めます。

カードには5-7-9の数字が書かれていて、そのカードの総枚数を表しています。カードを配りきって残り1枚が中央に置かれます。

手札のカードを枚数の制限もなく自由に交換していきます。中央のカードと1対1交換を行うこともできます。

各カード種類について総枚数の過半数を所持していると1枚1点になり、全て独占すれば1枚2点になります。手札の全てのカードが得点になっていれば「ストップ」を宣言することができてラウンドが終了します。

その時点の手札のカードで得点計算しますが、最後に中央にあるカードと同じ種類のカードは全て1枚マイナス1点になってしまいます。

——

クニツィア版のピット。ウィードルのドイツ語版です。プレイヤー人数分のラウンド数プレイして合計点で勝負しました。

1ラウンド目は思うように交換ができず、あたふたしている間にストップがかけられて、しかも中央カードと同じカードを所持していてマイナス点!

2ラウンド目も同上。酷い!

3ラウンド目からやっと揃えられるようになってきました。中央のカードと黙々と交換するのが一番安定になってしまい、皆がそこに集中してしまうのが少々難点ですね。交換の枚数も自由なので手札をどんどん減らすように(揃わないようにできるだけバラバラに)吐き出して、一気にストップを狙っていくのもありなのかもしれません。

有限合資会社

勝者は、Kさん!
最後に中央のカードを手に持っているのにストップをかけたのはご愛敬!

====================

【モダンアート】

モダンアート

締めかつKさん未プレイとのことで、クニツィアといえばのモダンアートをプレイ。

ルール説明は割愛しますが、競りゲームの傑作なので皆さんも未プレイであれば是非遊んでください!

私はモダンアートで今まであまり悪い結果になった記憶がないのですが、今回はボロボロでした!

流れ的に自分がラウンドを終わらせざるをえない展開が2回もあって、売って儲けるチャンスを逃します。

1ラウンド目がとても長く、2ラウンド目も5-4-4枚までもつれ込み、最後の方はプレイするカードの選択肢が殆どありませんでした。

けがわさんがダブルのカードを大量に所持していて、本人は逆にプレイしづらそうでしたが羨ましい! けがわさんが派手に稼いでいるように見えて、その裏で実はキノさんが上手く儲けている展開。

モダンアート

と思いきや、蓋を開ければKさんの勝利!
お金を使いすぎている感があったので油断していましたが、毎ラウンドで堅実に大きな利益を得ていました。
初プレイなのに強い!

今回のゲーム会は総じて負け負け。
ちょっと気合を入れ直さないといけません!
再戦再戦!